Friday. 25 May 2018
土俵に隠れた日本の秘密??
先日、土俵の上に女性が上がったと大問題になりましたよね
先日、千葉の朝日カルチャーセンターで易をお教えしたとき、
このことについても触れました。
そのときの受講者の皆様が、「みんなが知っていたほうがいい」とおっしゃってくださったので、少しブログに書いてみようかと思います。
書いちゃっていいのかなぁ?
証拠もないし、秘密裏にされてきた面もあるし、他説もいろいろあるし、
迷いますが、少しだけ。
こんな話もあるのか〜と面白がっていただければ。
易は陰陽が基本です。陰を月、陽を太陽に象り、行司さんが使う軍配には、
月と太陽が描かれています。
易は八卦といって、8種類の意象の組み合わせで占いますが、
これを整えるのが行司。
軍配で陰陽の頃合いを測って「八卦よい!」と声を書けます。
明治になる前までは、行司さんは足利学校でないとなれなかったそうです。
(足利学校:平安時代からある東洋技術を学ぶ大学。易や六壬神課、暦の読み方などを教えていたそうです)
土俵は毎場所ごとに作りなおします。
作るとき、中央に栗、米、昆布、塩、カヤの実を陶器にいれて奉書紙で包んで、お神酒を注いでから土俵に埋めます。これを鎮め物と呼びます。
土俵の上には、五行にのっとった色の房を吊るして結界を張ります。
男性は陽。女性は陰。
土俵づくりは全員が男性。
土俵まわりを徹底的に陽で固めた後に、
「お相撲がはじまるよー」と太鼓をドンドンと叩きます。
聖なるものが陽なら、邪なるものは陰。
邪がその太鼓に追われるように、陽が満ちた土俵に集まります。
慌てて土中に逃げても鎮め物があって深く潜れず、
それでは外に逃れようとすると、力士が塩を清めて踏みつけます。
そうやって、手形も持たずに日本を回って、
各土地を浄化するのがお相撲の役目。
邪気がたくさん集められるように、同じ陰という気を持つ女性は土俵に触らないようにと言われます。
けっして女性が邪気というわけではありませんよ。
泥水は汚くて飲めません。白桃は美味しい。
でも、どちらも同じ水分たっぷりです。
この「水」の性質が「陰」だと考えてくださいませ。
女性を下に見ているわけではなく、呪術としての仕組みだと。。。
地方相撲などの大会にいくと、
神社の宮司さんが行司さんをつとめていたり、
呪術の言葉を土俵に書いたりと、
今でも色濃く呪術の様子が見られて楽しいそうです。
書いちゃった。
内容については何の責任も持ちません。あしからず。