Friday. 14 December 2018
ジンジャークッキーの本当は怖い話
ジンジャークッキー焼きました!
毎年黙々と一人で焼くのですが、今年は助っ人に来ていただいて、焼きました。
助っ人のつまみ食い分も含めて、だいたい4キロ・・・。
そして、すでにほとんど配り終わりました。
助っ人さんから、「なぜ、クリスマスにジンジャークッキーなの?」と言われたので、少しだけご紹介。
クリスマスっぽいイベントは、起源も云われもあちこちそれぞれです。でも、共通しているのは、ジンジャークッキーが焼かれるのは寒い冬。
お日様が出ている時間がちょっとしかなくて、流感などの病気もあっという間に蔓延してしまいます。古代の人々はこれを神の怒りだと考えて、祭壇に生け贄(お供物)を捧げたそうです。子供を。
・・・これが、今、ジンジャークッキーでもっとも有名な、男の子と女の子のクッキーの型抜きの元となっています。この型は、16世紀にはもうあったそうです。
ちなみに、子供の「供」は生贄=お供物の意味があるので、小学校などでは、「子供」と書かずに「子ども」と書くようにしているところもあります。
さて、話が大きく逸れました。
子供を生贄にするのではあまりに残酷。そこで、ある神父さんの提案で、豚さんに代わってもらうことになりました。灯香も豚さんの型を持っています。一番のお気に入り。
昔、リンドグレーンの本を読んでいたら、豚さんのクッキー型が人気で兄弟で取り合う場面がありましたわ♡
さて、たとえ豚さんでも、祭壇に数日置いておくと匂いますよね? そこで生姜(ジンジャー)の出番となりました。
豚さんもなかなか残酷なので、900年代にはもう豚さんではなく、ジンジャーブレッドに(初めはクッキーではなくパン)なっていたそうです。
特に15世紀のイギリスでは、予防に生姜が効果的だということになり、ヘンリー8世が生姜を推奨し、ジンジャークッキーが定着していったそうです。
北欧やヨーロッパではこのクッキーとミルクをツリーの下に置いておきます。妖精やサンタさんがプレゼントを配りに来たときに、食べていくそうです。
灯香の家にはツリーがないので、生徒さんなどお世話になった方に配ります。ただ、12月に会う方って、限定付き。
ね、かなりの量でしょ? この光景をみた助っ人さんは、「個人の家でこれだけのクッキーを見たのは初めてだ」と言われました。
この後、年内でお会いする方・・・、差し上げられなかったらごめんなさい。もう、ほぼ配り切り、残っているのもすでに予約ありなのです。
来年でよろしければ、お味を見たい方はひと声おかけください。リストには入れておきます。