Monday. 12 May 2025
直感鋭いだけに戦略忘れちゃってる占い師がなんと多いことか…
「いつかは、占いだけで食べていけるようになりたいんです!」
そういって、私が運営する占い処たまるに応募してくる方、意外と多いんです。
平日はお勤めで、土日だけ占い処に出て、占いが起動に乗ったら会社を辞めたいと。
たまるでは、初めは人通りが多い谷中銀座に出演してもらいます。
元気いっぱいのニコニコオーラで、ビギナーズラックも手伝って、
次から次に人が座って、初回は平均2万円の売り上げ。
「もしかして、慣れてきたら売り上げももう少し上がって、占いだけで暮らせるかも!」
って、ちょっと待って。違うから。まだ今いる会社、辞めないでね。
できそう! 楽しい! なんとかなるさ! そんな直感だけで判断する占い師、
多いんですよ。直感が鋭いだけに〜!
ここでは、占い処たまるのような【路上対面占い師】や
【イベント出演で稼ぐ占い師】で考えていきましょう。
(他にもいろいろな方法があるけどね)
【1】占いで生きていくための売上金額を考える
生きていくために、1年で必要なお金はいくらですか?
仮に「家賃5万+光熱費3万+スマホ2万+食費4万+交通費1万+他5万」
全部で毎月20万。12ヶ月で240万としましょう。
社会保険や税金、住居更新費用…は無視!(そこはバイトで補うとか)
占い処たまるに毎週2回のペースで出たら、
約100日/年なので、必要な売上は2・4万円/回。
たまるは4割納め(6割自分)だから、1回で4万円を毎回稼ぎ出せばいい。
しかし、4万円/日の売り上げは、休日・晴天・ベテラン・ツキありの金額。
平日や雨の日だって存在します。猛暑や極寒の日もありまする。
売上金額を考えると、ただ座っているだけでは・・・無理ですわ。
[2]待ちぼうけ♬ 切り株ウサギは2羽いないことを心に刻む
待ちぼうけ♬って歌を知ってますか?
ある日、農夫が畑を耕していたら、ウサギがやってきて切り株にぶつかって気絶。
なんなくウサギを手に入れた。それから農夫は、毎日寝ながら切り株を眺める。
こんな内容。
これ、実は多くの占い師やりがちです。
「本を読んでいたらお客様が座ったから、いつも本を読んでいる」
「赤い服を着ていたとき売上が高かったら、赤い服を着て出る」
・・・それは切り株ウサギですわ!
本を読んでいるときに、興味ありそうに見つめるお客様を何人も逃しているかも。
赤い服、徹底的に似合ってないかも。

[3]目標を立てて…終わりではなく、そこから戦略を練ってみて
私はいつも、たまるの占い師に「今日の目標は?」って聞きます。
「5人」という人もいれば「3万円」っていう人もいます。
「リピーター作り」や「可愛いお姉さん5組」という人もいます。
たまるではどんな目標でもいいんです。ノルマはありません。
でも、目標によって、アプローチ・仕掛け・POPが変わりますよね?
「可愛いお姉さん」ならば、POPも女性受けするデザインですよね。
「組」っていうからには、「友達連れなら10%オフ」っているPOPを作りますよね?
SNSで「明日の浅草たまるで浴衣お姉さん半額!」とか呟きますよね?
「今日の目標は5人です」「なんで?」「私の実力ならそれくらいなかぁと」
???です。根拠がありません。そして、切り株ウサギを5羽ということですね?
どうせ根拠がないなら『20人くらい言っとけや!』と心の中でつっこむ灯香でした。
[4]戦略は徹底的にお客様目線で…そして何かする
「明日は私がたまるにデビューして1周年だから、半額キャンペーンにしていいですか?」
たまるは価格設定も自由だから、そんなの勝手にやっていいんですよ。
でもね、座る人数って価格でそんなに変わるものではない。
つまり、その日は売上半分でいいってことですね?
そして大切なことは、「あなたの1周年記念では座る人数は増えません」です。
なぜならお客様は、その占い師の1周年記念なんて興味がないから。
お客様が関心があるのは「自分」だけですわよ。
だから戦略を練るときは、徹底的にお客様目線に立つことです。
「いつもお客様の立場で考えています!」っていう占い師さん、
実は立っているだけで何もしていない人・・多し。
セッティングしたら、席を離れてお客様の目線で鑑定テーブルを眺めてみてる?
POPは見やすい? 心惹かれる内容? そこに座っている自分は怪しくない?
母の日だったら「お母さんに何も用意していないわぁ💦」とか思いながら前を歩いているかも。
もし占い師のPOPに「10分以上の鑑定で、あなたの👩お母さんの今年の吉方位シート・無料進呈」とかあったらどうだろう? ちょっと足が止まるかもしれない。足が止まったら、、、、声かけてみましょう。
[5]そこに座っている自分は怪しくない?…って実は怪しいかも
背広とかスーツとかがない世界に住む占い師って、
会社員からみたら、意外と適当な格好している人が多いです。
会社員からみたら、奇抜な格好している人も多めです。
そして、お客様は会社員のセンスを持っている人が圧倒的に多い。
人の第一印象は6秒で決まり、その判断の90%以上の要素が見た目だそうです。
さらに色が多ければ多くなるほど信頼度が下がります。
(だからスーツ=上下ともに同じ布=色数が極めて少ない)
時々占い師の研修で尋ねます。
「占い師・お客様・お客様のお連れ様、この3人のうち、一番心のエネルギーを使うのはだれ?」
自分のお金で自分の時間を相手に渡し、未来を委ねる「お客様」が一番心のエネルギーを使います。だから、しっかり占い師を選びます。自分の人生は、信頼できる占い師に託したいと思います。そして見た目=信頼です。
あなたの見た目、大丈夫ですか? 「大丈夫です」っていうあなた? だれがそれ言いました? 自分で勝手に思っているだけじゃね?
ぜひ友人知人と言った「他人」に聞いてみてね。
「自分の見た目、どうですか?」ではだめ。「大丈夫よ」で終わるから。
「自分の見た目、どこを変えたらもっと良くなるかな?」です!
そうしたら、「髪を切ったほうがいいよ」とか「化粧が濃すぎるかも」とか、何か言ってくれるから。
言ってもらえたら、かなり本気でそれ直したほうがいい。
占い処たまるには、いつもとても売上が高い占い師さんが1人います。顔立ちというか、笑顔がとても可愛い。そして目が合えばいつも最高の笑顔を返してくれる。服はその人らしくセンスよく(奇抜じゃない)、机の上もきちんと整頓されてます。その方いわく、「なぜか座っていただけるんです(にっこり)」。
きっとうさぎにとってニンジン🥕に見えているのかもしれません。ぴょん。
[6]1年経ってもリピーターができない占い師は、3つことをやらかしている
占いを始めて1年経ってもリピーターがないのは、何かやらかしています。
切り株ウサギしか考えてない。何の戦略も取ってない。
そんな結果が、ノーリピーターです。
ちなみに中華街のようにお店の人が呼び込んでくれたり、鑑定の場所にファンがついていたりする場合もあります。それは、自分の人気や実力でのリピーターではありません。
あなたのリピーターとは、【あなたがどこに出演しても、追いかけてきてくれる人】です。
リピーターがつかない1番の理由は、①「当たってない!」です。
2番目の理由は、占われて②「楽しくなかった・救いがなかった」です。
もし「そんなことない」と思うならば、
③「あなたが次にいつ・どこにいるのか、わからない」です。
鑑定が終わった後、あなたが次はどこにいるのか、伝えてますか?
あなたの居場所を調べられるQRコードやSNSのIDを渡していますか?
次に出るイベントのフライヤー、渡してますか?
ばっちり当てて、楽しませて、次の居場所がわかる情報を伝えられたら、
リピーターはできるはず。
意外と簡単な法則なんです。
でも、①、②、③、どれが原因なのか、
わかってない/プライドが高くて見ようとしない、場合が多し!
じっくり真摯に自分に向かい合って見つけてみて。
時々①と②とか、複数の場合がある。
ただ、①の場合は、②と③をどんなに頑張っても、リピーターは無理かもしれない。
勉強しよう!
POPが自分で作れないから、出演が雨の日ばかりだから、SNSがなんか怖いから、
売上が上がらないことに対していろんな言い訳ありますが、それらは売上が上がらない本当の理由ではないんです。手書きのPOPでも嵐の日でも、SNSをやってなくても、当てて楽しくて次の居場所がわかったら、追いかけてきてくれるんです。
占いだけで食べていくには、占い処たまるや館といった対面鑑定の他にも、
電話占い、メール占い、占い記事の執筆などいろいろあるのですが、それは別の機会に。
そして、対面鑑定が一番効率がよいと思うのです。
言うのは簡単ですけどね(ぼそっ)