ぶろぐ 灯香のいいわけいっぱい

Saturday. 22 May 2021

あなたに似合うタロットカードを見つける前に知っておいてほしいこと

あなたのお気に入りのペンってなんですか?

私は擦って消せるボールペンの0.5ミリ。
年賀状を書くときは、K社の筆ペンが好きです。

って、なんでお気に入りのペンの話を聞いたかというと・・・・。
「タロットの選び方を教えてください」と聞かれたから。

タロットの選び方って、実はペンと似ています。

まずその前に、この短い質問には、3種類の意味があることに
あなたはお気づきでしょうか?

それによって、この質問の答えは違うのです。


①どのタロットを習うべきか

タロットと一口にいっても、ウエイト版、マルセイユ、トート、等々。
種類多いうえに、それぞれに結構意味や扱い方が異なります。
さらに質問する人によっては、オラクルカード(タロットカードではありません)も含まれていたりして。

それに加えて滅多に言わないけれど、さらにこんな希望も含まれています。

🔯いったいどれが一番当たるの?

🔯いったいどのカードが一番楽に覚えられるの?

🔯どのカードが、占っていてかっこいいのかなぁ?

的な。

みなさんの手元には、どんなカードがありますか?
そしてそれを選んだ動機はなんでしたか?

②同じウエイト版あるいはマルセイユ版だとしても、
 そのうちのどれを選ぶべきか

すでに購入する種類は決めていて、後はネットでポチッとするだけ!

ところが、「ウエイト版、タロットカード」と検索すると
あれもこれもと山ほど出てくる。

魔女のカードはミステリアス、猫のカードは可愛い。
人気の占い師が作ったオリジナルカードもあったりして。

そのうち、ウエイト版なんてどうでもよくなって・・・
いろいろポチっちゃう。

これ、大きな書店で時折やってる、「タロットフェア」でも
似たような光景が繰り広げられます。

うんうん、私もついつい2、3デッキ、手に持ってるわ!

③同じ種類のカードで、何が自分に合っているのか

店頭に同じデッキが5組並んでいるとします。

さて、その中から、自分が買うべきなのはどれ?
という意味らしい。

この質問をする方は少ないけどね。時々いらっしゃっいます。
そして、この気持ち、わかります。

ほら、ペットショップでブラウンのトイプードルが3匹いたら、
どの子が運命の子か、しっかり見極めたいじゃない?

犬ならば、目が合った、スタッフさんに最初に抱っこさせてもらった、目の前でくーんって鳴いた、とかいろいろなサインを汲み取れるのだけど、タロットデッキは静かに並んでいるだけで・・・・わからない!的な。


こんなふうに、人それぞれ。

同じ言葉でも、よくよく聞いてみないと、どのレベルで質問しているのか、
時にわかりません。

特に①の質問の場合は、プロになりたいのか、興味本位でなのか、
目指すところをしっかりと聞きたいところです。

さらに、その人の個性も知りたいところです。
どのカードが似合うのか、ある程度、傾向がわかります。

・・・・・・・・・・・

ずっとウエイト版を勉強しているけれど、何年たっても身につかない。
そんな方がいらっしゃいました。

そこでマルセイユ版を教えたら、
「やっと自由に息ができるような気がした」
と言われたことがありました。
ウエイト版が似合わない方だったんです。

その方は、何年も遠回りをしたとおっしゃいました。

・・・・・・・・・・・

本当にそうでしょうか?

いいえ、けっして遠回りではありません。
私は彼女に違うペンを持たせただけ。

彼女はそれまで、和紙に万年筆で文字を書いていたのです。
私はただ、彼女に筆ぺんを差し出しただけ。

「これこれ、書きやすい!」って感じた彼女。
それは、素直にペンを受け取ってくれたのはもちろんですが、
何よりも、彼女が万年筆で書きづらくても、頑張っていたに他なりません。

万年筆でも、文字を覚え、ハネや止めを習い、句読点の入れ方を
身につけてきたのです。

ところが、どんなペンを差し出しても、受け取らなかったり、
受け取ってもすぐに書くのをやめてしまう方が、結構多い。
毛筆で書くべき和紙に、鉛筆、ボールペン、万年筆、などなど、
いろいろなペンで試し書きをしていいるのです。

試し書きだから、書きやすさのチェックだけ。

ほら、文具店のペン売り場に備え付けてあるメモ用紙みたいに。
文字を書かずに線ばかり描いていて、文字や言葉を練習していないのです。

心のどこかで「毛筆で書いたらきっと書きやすい」」とわかってます。
でも、難しそうだから手にとらない。

「今度はサインペン、なんか書きづらい、次はマーカーペン…。今度こそ」って、ただただペンを変えていく。

ねぇ、そのペンでいいからさ、、書きづらくてもいいからさ、
まず、「あ」って書いてみましょうよ。
ひらがなの書き方、教えますわ。

そんな方が最後に辿り着きがちなのが・・・
オラクルカードです。私もよく使うカードです。
このカードをペンに例えるならクレヨンです。
柔らかく和紙にも線がひけます。
でもね、クレヨン画なんです。

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クレヨンで愛や希望は描いてみせられますが、そこまでなんです。
(逆にそうしたことは、クレヨンが最高に素敵)

でも、具体的な行動変容をアドバイスを伝えるのは大変。

1時間5万円払った占い師から、クレヨン画をもらったら納得できますか?
でも、予算見積書、計画書、行動の有効性、他社カタログなどが揃った分厚い企画書ならば、納得できますよね。

筆でなくてもいいんです。筆ペンで。
筆ペンが苦手だったら、マジックでも大丈夫。

それならなんとか和紙に文字がかけます。

安易にクレヨンでお絵描きすることに逃げないで、
まずは「あ」って文字から書き始めませんか?

そうそう、それぞれの答えに回答してませんでしたね。
それぞれのシチュエーションで回答は多少異なりますが、

①は、そのカードを使う目的次第

3+3が絶対に6でないと許せない人は、ウエイト版(ライダー版ともいいます)がいいかしら? 何もわからない方は、手始めに正統派のウエイト版がおすすめ(黄色い箱に入っていることが多いです)。解説書も多いし、しっかり覚えてしまえば、デザインが違っても、ウエイト版ならその知識をそのまま使えますので、その先②が楽しめます

マルセイユカードは、3+3=鳩、でもかわまない方にぜひ使っていただきたい。あ、鳩じゃなくて、ぼた餅でも、なんだってかまいません。

オカルトとか四大元素とか、そんな歴史的なことも含めてお好きな方は、トートカードやカモワンカードが似合うのかしら? どちらも私はちょっとしか知らないけど。

②と③の答えは・・・・①が決まっているうえで、「カードの背(それぞれに違う絵柄ではないほう)を見つけて選んでください」です。

大切なことなので、繰り返し言わせてください。

小学生のときを思い出して
鉛筆で白い紙に、何度も何度も「動、動、動、動作、行動、動き・・・」って書きませんでした?
タロットも同じです。道具はなんであれ、まず1つをしっかり学んでいきましょう。なかなか自分に似合うペンが見つからない場合もあるでしょう。でも、多少の書きづらさを耐えて、真剣に意味を覚えて、何度も何度も占ってみてください。

実はこれ、タロットカードの範疇に限らず、占術全般にも言えるんです。

タロットがダメなら占星術、占星術が難しくて、気学。気学を使いこなせなくてルーン。ルーンだとピンとこなくてオラクルカード。

占いスクールの放浪者。

あちこちのタロット教室や占い学校を試したりして。

でもね、それらも決して無駄にはなりません。
いつかふっと、自分の手にあったペンが見つかるように、
自分にあったカードが見つかるでしょう。

その時に、線を描くだけでなく、「あしたのうんせい」って言葉がすぐに書けるようになっているといいと思います。

真っ白でたおやかで自然で丈夫、あなたの心の和紙にピッタリと合う、そんなペンにいつか出会えますように。

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