Sunday. 14 November 2021
占星術は「一般読み」と「プロ読み」が存在していることをプロは教えない
西洋占星術のレッスンをするたびに苦労していることが1つあります。
それは、プロを目指す生徒さんなのに、
一般的な星占いの「星座の意味」の知識がしっかり身につき過ぎていて
プロの読み方が身につけられないこと。
「星座」の解釈には、大きく読み方が2つあります。
⭐️一般読み:星占いの雑誌やテレビで持っている【星座】の意味
⭐️プロ読み:占星術師たちが使う【サイン】の意味
占星術を習ったことがない方は、「サインって何?」って思われたかも。
西洋占星術の世界では、「星座」とは言わずに「サイン」というのです。
そして、言葉が違えば、意味も違います。
ちなみに、
牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座・・・・魚座までの12の星座を、
これがサインです。星座と同じですね。
さらに、牡羊サインとはいいません。
「サインは牡羊座」「全部で12サイン」という言い方をします。
星座とサインの違いを料理に例えると、
一般読みの【星座】は「ほんだし」。
プロ読みの【サイン】は、「出汁」
プロの料理人はほんだしを出し汁とは呼びません。
「お湯に、ほんだしを入れたもの」です。
鰹節を削って、利尻昆布を一晩入れたお水で・・・「作った出汁」。
料理に合わせて鯖節や干し椎茸を使ったりします。
ほんだしだって、美味しんだけど、
やっぱりプロが作る出汁とは、かなり味が違うんです。
ところが、一度、ほんだしで作る方法が身についてしまうと、
(お湯にササッと振り入れる)
鰹節削って、お水に昆布を入れて、お湯になったら鰹節入れて火を止めて、濾す。
なぁんてことが思いつかない。
知っていてもめんどくさくてやったことがない。
さらに、昆布&鰹節の美味しさを知らないから、求めてない。
【ほんだしは、何に使っても同じ味】
【プロの出汁は、料理に合わせて材料や出し方を変えた味】
だから舌の肥えた方を納得させることができません。
どんなに味噌汁の具材を頑張ってみても、高い器に入れてみても、
ほんだしでは、そうしたお客様を納得させられないのです。
さて、占星術の星座とサインは、これに似ています。
だから占星術師はあえて「星座」って言わずに「サイン」といいます。
専門的にプロとしての占星術を学ぶときに、
「サイン」ではなく「星座」の意味をそのまま引きずってしまう。
そして、それに気づいて学ぼうとしても、
めんどくさくて、今までとあまりに意味が違くて、
はい、第2の挫折ポイントになります。
(ちなみに第1の挫折ポイントは、10天体、12サイン、10ハウスを
全部32覚えなきゃならないと思って挫折すること。
本当はコツがあって、それほど大変じゃないのにね)
さて、そして、挫折してしまって、
でも、一応、ほんだしでも、安い食堂の定食くらいならOKなので、
いつのまにかそのままにしてしまいます。
毎日個人的に楽しむなら、ほんだしで全然OKなんです。
実際我が家の食卓も、日々ほんだしにお世話になってます。
味噌汁も煮物も鍋も……笑
が、きちんとお客様をお招きするときは鰹節を削ります。
占星術でも、きちんと「当たる」鑑定をしたいなら、
「星座=ほんだし」を使うのをやめる必要があります。
早めに辞めて、きちんと素直に
「サイン=昆布&鰹節」の意味を身につけることが重要なんです。
例えば蟹座。
星座=ほんだしなら、
「母性」「母」「家庭」とか、そんな意味でしょうか?
そこに太陽がいようものなら、
「あなたは蟹座。だから優しい。お母さんみたいに頼られる」
サインにも、もちろん同じ意味があります。
しかし! それに加えて!
記憶力、大衆の意識、気管支、守り、模倣、、、、
と深くて広い意味=深い味わいがあります。
さらにそれだけ単体ではあまり読まず、
ルーラーである月や他の共通点があるハウスの状態などを見て組み立てます。
それにより一般読みの蟹座の意味合いとはまったく違った色を帯びます。
例えば、それが蟹座に支配されている第5ハウス。
子育ての時期には、このハウスは子供になるでしょう。
ちょっと過保護で、何もかも干渉して、でも温かい育て方。
に加え、
火星なんかがあったら、野球やサッカーを子供にやらせて、
すっごく応援しちゃうとか。
教育のしかたは、復習をさせることがメイン。
伝統がある塾に通わせるなどの方法を好むでしょう。
(度数やアスペクトも入れて、かなり語れます)
株を始める人にとっては、このハウスは株になります。
知り合いから勧められた株をちょっぴり。
しかも、自分になじみにある銘柄であることが大切。
分析をして運営するというよりも、
信頼する人の言葉のほうを信じます。
海王星とか入ってたら、そもそも株は向いてないかな?
どこが蟹座? どこまで蟹座? それは蟹座?
と思うかもしれません。
でも、ほら、東京の水と大阪の水では、ダシも醤油も味が変わるでしょ。
状況によって、多くの意味から、その年齢、状況に合った意味を見つけて伝えるんです。
どんな水でも、具でも、全部ほんだしをサササって振り入れるのではなくて、ね。
こんなふうに、その時々で、蟹座の読み方が変わってきます。
「母性の蟹座」という星占いの星座読み、手放してみませんか?
どうやったら、星座を手放して、プロのサイン読みができるようになるかって?
そりゃ、私の売っている「動画で学ぶ西洋占星術基礎編(1)&(2)」と、
「ハウスとサインと天体」の番外編の動画を買っていただいて、
3回ずつ見れば大丈夫なんじゃないだろうか?
https://tokatorch.com/selfstudy/
と、さりげなく宣伝してみたりする。
ちなみに我が家は、ほんだし大好きです❤️