ぶろぐ 灯香のいいわけいっぱい

Friday. 05 April 2019

上州の桜

東京はすでに桜は終わっておりますが、上州は一週間遅れ。

今が盛りでございます。

明日は、義父の法事で実家に帰ります。実父の命日も今日なのです。

夫実家と自分実家は隣町同士なので、どちらも行けて、親孝行❤️

 

さて、義父は楽しい人でした。

私が嫁いで、家族ではじめての女の子。とっても可愛がってくれました。

結婚して初めて遊びに行った時、

「よし、ブラウスを買いにいくぞ!」(娘がいたら買ってあげたかったらしい)

「今晩は、ステーキカフェだ!」(娘がいたら行きたい店だったらしい)、

と、とても良くしてもらいました。

 

実は、私が結婚する前、夫が子供だったころは、

この義父、とんでもないヤクザ者だったそうです。

祖父がなくなったときの手帳をみると(義父は祖父より先に逝きました)、

昭和30年頃の日付では、

「○○、今日も帰らず」

「○○、東京にいるという噂聞く」

「○○、東京でスーツを作ったらしい。請求書届く」

という文章が、日々綴られておりました。

○○には、義父の名前を入れてください。(大笑

 

街を歩くと、ヤンキーな大人が道を譲ります。

義父と一緒に祭りに行くと、なぜか屋台のお兄さんがお金をとりません。

いったいどんな人生を送ってきたんでしょうね。

聞かなかったな。最後まで。

お前は優しいお父さんしか知らなくて幸せだ、と夫は言います。

 

結婚式のビデオ、この前久しぶりに見ました。

29年前でございます。(はい、来年は真珠婚)

義父も実父も祖父も、あの伯父もあの叔母も、

みんなみんな、川の向こう側にいってしまいました。

みんなみんな、桜の季節にいっちゃうんですよね。

寒さが緩んだ桜の時期は、川を渡りやすいのだそうです。

桜をみると、切ない気持ちになるのは、

私もそれだけ年を重ねたのでしょう。

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