ぶろぐ 灯香のいいわけいっぱい

Friday. 06 January 2023

六日年越しの夜に七草を刻む

年が明けてから、6日……。早いと思うか遅いと思うかはとにかく、

お正月はいろいろ行事がてんこ盛り。

そんな中でも、六日年越しご存知ですか?

「むいかとしこし」って呼びます。

地方によっては女の年越しとか馬の年越しとかいろいろ呼び名はあるらしい。

うちのほう(上州)では、七日正月といってたわぁ。

だらだら過ごした正月から、ちょっとシャキッと溜まっていた小仕事を片付けて、

その夜は麦飯を食べまする。そして!

(上州は三が日のうちにとろろを食べるので、そのときの冷凍ご飯をチンすることが多い)

明日のための七草を刻むことでございます。

♫七草ナズナ、唐土の鳥が、日本の土地に、渡らぬ先に(繰り返す、何度でも)♪


って歌いながら刻みます。母から教えてもらった歌ですが、オリジナル性も高い! 多分

正確なのかしらん?


七草の意味は次のとおり。

「競り勝つ」=セリ

「撫でて清める」=ナズナ(ぺんぺん草)

「人型に汚れや病を移す」=ゴギョウ(御形、と書きます)

「繁栄してはびこる」=ハコベラ(今はハコベと呼びますね)

「仏の加護を得る」=ホトケノザ(仏の座)

「神を呼ぶ鈴」=ズズナ(カブの古い呼び方)

「けがれない純白」=スズシロ(大根の古い呼び方)

神も仏も呪術もごっちゃごちゃやな〜。


それはさておき、鬼は、乾いた音が嫌い。

よく昔、玄関にかけてあった玉のれんの音。

大きな年変わり目である春分の直前に、節分としてまく豆の音。

大相撲の太鼓の音……

音には邪気を祓ったり、調整する力が大きいのです。

木のまな板を神棚の前において、七草を包丁で刻むときに、
“トン、トン、トン” という音もまた邪気を祓うのですよ。

大根だけ、小松菜だけ、でも大丈夫。
音がすればいいのです。

翌朝は、1月7日、人日(じんじつ)の節句です。
人が罪を許される、なんとも寛大な日なのでございます。

写真は昨年のもの。だって今年はまだ作ってないから。

そして次は鏡開きに小正月〜、きゃー!1月は飲めるわ〜。

七草がゆ となりに小松菜のおひたしと梅干し

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